歯槽膿漏がひどい
インプラントの治療例
歯槽膿漏で歯を失ってもインプラントは可能
歯槽膿漏は、現在は歯周病と呼ばれることが多くなってきましたが、歯周病と同義語で、特に歯周病がひどくなって膿が出てきている様子をそのように表現していました。
歯周病(歯槽膿漏)は歯を失う原因の第一位の病気ですが、進行すると歯を支えている骨が溶けて歯を支えることができなくなり、歯が抜け落ちてしまいます。
それゆえ、歯周病で歯を失う場合というのは、骨を大きく失っており、インプラントが難しくなるケースが多く見られます。ですが、そのようなケースでもインプラントを行うことは可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。
歯槽膿漏がひどくインプラントで治療
42歳男性の患者様です。まだお若いのですが歯槽膿漏がひどく、前の歯科医院では全て抜け落ちるまで放っておくしかないと言われたそうです。
治療の流れ
初診時のお口の状態です。2番目の写真は歯が抜け落ちるので入れ歯の安定剤で留めておられました。もう少し早く来院して頂いていれば残せる歯もあったと思います。
上下顎とも抜歯と同時にインプラントを埋入し同時に固定式の仮歯を入れました。上顎の手術直後の写真ですが、仮歯はこの1週間後に糸抜きと同時にもっと綺麗な仮歯に交換します。
上顎のセラミックの補綴物の装着前のお口です。
治療終了時のお口の状態です。今働き盛りと言う事もあり仮歯も固定式にしました。セラミックを使い審美的な改善も得られています。口臭も消え、何でも食べられると喜んで頂いています。
インプラント治療について
5つのメリット
(1)見た目が自然
インプラントは、天然の歯が骨に埋まっていたように、人工の歯根を骨に埋め、その上にセラミックの人工歯を被せます。そのため、はたから見てもご自分の歯のように見えます。
(2)よく噛める
骨にしっかりと埋められているインプラントは、がっちりと固定されていますので、健康な歯のようにどんなものでも噛むことができ、お食事も楽しむことができます。
(3)違和感がない
骨に固定され、体の一部のようになりますので、入れ歯とは違って違和感を感じることがありません。
(4)周囲の歯を健康に保てる
インプラントはブリッジや入れ歯のような、他の歯の力を借りて入れる方法とは異なり、単独で入れることができますので、周囲の歯にも優しいのが特徴です。
(5)若々しさをキープしやすい
顎の骨に噛んだ刺激が直接伝えられますので、ブリッジや入れ歯のような骨吸収現象が起こりにくくなります。また、よく噛めることでお顔の筋肉がよく使われますので、若々しい見た目をキープしやすくなります。
4つのデメリット
(1)手術が必要
顎の骨にインプラントを埋め込む手術が必要ですので、手術に伴う感染のリスク、痛みや腫れのリスクといったものがあります。
(2)治療期間が他の治療より長め
顎の骨に埋め込んだインプラントは、すぐに噛めるようになるわけではありません。しっかりと噛めるようになるためには顎の骨に定着する必要がありますので、他の治療に比べて数ヶ月治療期間が長くなります。
(3)保険がきかない
インプラント治療は保険がききませんので、保険治療に比べると金銭的負担が大きくなります。
(4)全ての人に行えるわけではない
手術を伴うことから、妊婦さんや重病の方、治療の協力が得にくい精神的疾患のある方などでは行うことができません。また、喫煙する方の場合、インプラントがうまく骨に定着しにくかったり、一度くっついても早期に脱落しやすかったりする傾向があるため、あまり向いているとは言えません。