しっかり噛んで食事をしたい
インプラントの治療例
しっかり噛んで食事をしたい
71歳男性の患者様です。入れ歯では咬めないのでインプラント治療を希望して来院されました。
71歳男性の患者様です。入れ歯では咬めないのでインプラント治療を希望して来院されました。
治療の流れ
(1)初診時
初めて当クリニックに来院された時のお口の状態です。
上は取り外しの入れ歯を使っておられました。右下はブリッジですが奥歯に負担が掛かりすぎ、骨が減って痛くて咬めないとのことでした。左下も長いブリッジが装着されていますが、真ん中の第二小臼歯も負担過重のため根が破折しています。
(2)最終補綴物
最終補綴物の型取りと咬み合わせをとります。
(3)治療完了
1年少々かかりましたが、治療が完了しました。機能面だけでなく審美面でも大きな改善が得られ10歳若返ったと喜んで頂いております。
インプラントを入れ歯と比較した場合のメリット・デメリット
顎の骨というのは様々な原因で痩せてしまいます。特に上顎の骨というのは骨がもともと少ないので、インプラントをする際に十分な骨がない、というケースは珍しくありません。
骨移植は、このようなケースであっても、インプラント治療を可能にしてくれる一つの手段です。骨移植には次のようなメリット・デメリットがあります。
7つのメリット
(1)しっかりと噛める
インプラントは骨にしっかりと固定されますので、天然歯と同様、どんなものでもよく噛むことができます。それに対して、取り外し式である入れ歯は天然歯の2〜3割ほどしか噛めないと言われています。
(2)違和感が圧倒的に少ない
天然の歯のように顎の骨に埋まっているため、入れ歯とは違って違和感がありません。
(3)見た目が自然
入れ歯は金具が見えてしまう場合がありますが、インプラントは天然の歯のように顎の骨に埋められており、外から見えるのはセラミックの被せ物のみですので、見た目が自然です。
(4)周囲の歯に負担をかけない
部分入れ歯の場合、周囲の歯に金具をかけて固定させるため、周囲の歯に大きな負担がかかります。しかしインプラントの場合は、他の歯の力を借りずに、単独に治療ができるので、周囲の歯に負担をかけません。
(5)治療が長持ちしやすい
入れ歯は持って数年〜10年くらいのことが多いですが、インプラントはお手入れ次第では15年、20年と持たせることも可能です。
(6)顎の骨が痩せにくい
入れ歯の場合、だんだんと顎の骨が痩せてしまいますが、インプラントは、顎の骨に直接埋まっている人工歯根のおかげで顎の骨を吸収させにくいため、見た目の若々しさをキープできます。
(7)お手入れが簡単
インプラントはご自分の歯のように磨けばよいので、いちいち外して磨く必要のある入れ歯とちがってお手入れが簡単です。
4つのデメリット
(1)手術が必要
入れ歯は手術が必要ありませんが、インプラントは顎の骨に穴をあけてインプラントを埋め込む手術が必要です。そのため、手術に抵抗がある方、重度の全身疾患がある方、妊娠中の方には向きません。
(2)保険がきかない
インプラントは例外のケースを除いては、保険がきかないため、高額です。一方、入れ歯の場合は保険のものを選べば、治療費を安く抑えることができます。
(3)骨が少ない場合には難しい
インプラントは骨に固定されなければならないので、骨が極端に少ないケースでは行えない場合があります。一方、入れ歯の場合はどんなケースにも対応が可能です。
(4)治療期間が長くかかる
入れ歯は短期間で製作できますが、入れ歯はインプラントと骨がくっつくのを待たなければならないので、治療期間が長めにかかります。