歯は全部生えてくるもの、と思いがちですが、実は10人に1人くらいの割合の人が本来生えるべき本数の歯が揃っていない、というのをご存じですか?
このように、生まれつき歯が足りない状態を「先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)」と呼んでいますが、このようなケースにも、インプラントを活用することで周囲の歯にダメージを与えることなく、見た目と機能の回復ができます。
先天性欠如歯の原因は明確にはなっていませんが、家族内での発生も多いことから、遺伝による影響が疑われています。
またこのほかにも、全身疾患による影響、薬物の副作用なども関係していると考えられています。
先天性欠如歯には好発部位があります。
それは、永久歯の下の前から二番目の前歯、そして、前から5番目の小臼歯です。
ほとんどの場合、左右1本ずつないなど、左右対称で見られますが、まれなケースでは数本足りないといったケースもあります。
先天性欠如歯があるとわかったら
もし、歯科のレントゲンで先天性欠如歯があるとわかった場合、永久歯がない部分の乳歯をできるだけ長く大切に使うことが大事になってきます。
通常、乳歯から永久歯への生え替わりは、生え替わりの年齢が来たら埋まっている永久歯が乳歯に近づき、乳歯の歯根を溶かすことで乳歯が抜け、永久歯が生えてくる、という感じで起こります。
ところが、永久歯が先天性欠如歯の場合、乳歯の歯根を溶かす永久歯がありませんので、乳歯はそのままその場に残ることになります。
乳歯はその後、しばらくはそこにあり続けますが、いずれ噛む力に負けていき、30代くらいになると多くの場合は抜け落ちてしまいます。
抜けた後の方法としては、ブリッジや入れ歯という方法もありますが、インプラントならば周囲の歯にダメージを与えず、単独で機能させられるため、このような先天性欠損歯のケースに当てはまる方にもおススメです。
成人以降まで乳歯を使える場合には、その後すぐに歯を補う治療が可能なので、それほど問題はないのですが、早期に乳歯を虫歯で抜くことになった、乳歯の歯根が溶けて乳歯が抜け落ちてしまった、というような場合には問題が出てくることがあります。
なぜならば、ブリッジやインプラントの場合、あごの骨が成長しきっていない段階では行うことができないからです。
そのため、成人する前に後継永久歯がない乳歯を失ってしまった場合には、とりあえずインプラントやブリッジなどの治療が行えるようになるまで、歯並びや噛み合わせの乱れを防ぐために、空いた部分に取り外し式の入れ歯を入れるという措置をとることが一般的に勧められます。
ですが実際は、違和感や面倒さのために入れ歯を入れ続けられるのが難しいことが多く、結局歯並びが乱れてしまう、ということになることも少なくありません。
それゆえ、先天性欠如歯がある人は、インプラントやブリッジができるような年齢になるまで何とか残っている乳歯を保持できるようにしていくことが大事です。
なかの歯科クリニックではこれまでに多くのインプラント治療を行っており、週刊ダイヤモンドの「頼りになる歯科医院」に選ばれました。
当院では無料のカウンセリングも行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
インプラント治療はしっかりとしたカウンセリングのもとに、しっかりとした計画によってはじめて成功するものです。まずは、カウンセリングを通して、あなたの理想をお聞かせください。
インプラントの不安や悩みを解決し、患者様の望む治療方針を一緒に考えていきましょう。