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症例別症例別

受け口を治したい

矯正の治療例

受け口(下顎前突)

歯並びを治したい

歯並びが気になる場合、矯正治療で歯並びを整えるだけで、口元だけでなく、顔全体の印象が大きく改善される場合があります。すでに前歯に差し歯などが入っている場合には、差し歯を修正するだけで改善する場合もありますが、矯正治療の場合だと、時間はかかっても、より健康的に、より根本的に問題を解決することができます。

それぞれの方法に、よい点、悪い点がありますので、ご自分のライフスタイルやご予算といった点をよく吟味して、ご自分の価値観に合う方法を選択されることをおすすめします。

受け口を抜歯・手術せずに治療したケース
受け口の治療を希望して来院されました。上の歯は乱ぐい歯(ガタガタになっている歯並び)の状態です。成人の受け口のケースでは、一般的には小臼歯を抜歯して行うケースがほとんどで、下顎の骨を切って引っ込める手術を伴う外科矯正が必要となるケースもありますが、今回のケースでは、抜歯・外科手術共に行わずに矯正治療のみで受け口を治療しました。

治療の流れ

矯正装置 装着5カ月
次のステップ
矯正治療を開始
抜歯せずに矯正治療を開始し、1年後の状態です。ほぼ噛み合わせが合ってきました。
次のステップ
治療開始1年8カ月で矯正装置をはずす
治療開始1年8カ月で矯正装置をはずしました。
患者さんには外科処置をせずに短期間で終わったので喜んで頂いています。

受け口を放置する問題点

見た目がコンプレックスになりやすい

見た目のコンプレックス
受け口は、特に下顎の骨自体が前に大きく突き出ているケースの場合、見た目にコンプレックスを抱きやすく、それが心理面、性格の面にも影響を与えることが少なくありません。

虫歯や歯周病のリスクを高める

虫歯や歯周病のリスク
特定の歯に力がかかりやすいため、虫歯や歯周病のリスクを高めやすく、早く歯を失ってしまう可能性が高くなります。

発音・滑舌に問題が出やすい

舌ったらずな発音になりがち
舌ったらずな発音になりがちで、サ行やタ行の発音が不明瞭になる場合が多く見られます。それが原因で、コミュニケーションに支障を来したり、語学学習に影響が出る場合もあります。

大人の受け口の場合、手術が必要になることがある

下顎の骨の手術の必要性
骨格性の受け口の場合、顎の骨の成長の過程に原因があります。そのため、顎の骨が成長過程にある段階、つまり子供の時期に矯正治療を始めると、悪化を早い段階で食い止めることができます。ですが、大人になるまで放置していた場合、上下の骨の大きさがかなり違ってくるため、矯正治療だけでは治せず、下顎の骨を切った上で矯正治療を行う必要が出てきます。

受け口を非抜歯・非手術で行うメリット・デメリット

3つのメリット

(1)大切な歯を抜かずに済む

メリット
抜歯矯正の場合、上下二本ずつ、合計4本小臼歯を抜くのが通常ですが、非抜歯矯正の場合は抜かずにすみます。

(2)手術に伴うリスク、心理的・身体的ストレスが避けられる

メリット
非手術で行うことにより、手術に伴う感染やトラブルなどの回避ができ、心理的・身体的なストレスからも解放されます。

(3)治療期間を短くできる

メリット
手術を伴う矯正治療は、トータルでの治療期間が長くかかりますが、非手術で行うことにより、治療期間を短くできます。

2つのデメリット

(1)見た目や噛み合わせが十分に改善できない場合がある

デメリット
特に骨格性に大きくずれているケースの場合、非抜歯・非手術だと治せないケースもありますし、治せたとしても抜歯・手術を行った場合の方が良い結果になりやすいと言えます。

(2)前歯の歯茎が下がりやすい可能性がある

デメリット
歯が外側に並ぶため、歯の外側にある骨が薄くしか残らず、その結果歯の表側の骨が下がりやすく、同時に歯茎も下がってしまう、ということが起こる場合があります。
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