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コラムコラム

海外旅行や出張中にインプラントのトラブルが起きたらどうする?

「もし海外旅行や出張などで遠方に行った際にインプラントトラブルが起きたらどうしすればいいんだろう?」

このような疑問や不安を持っている人もいるかもしれません。

インプラントはとても安定した治療法ですが、日本から離れた先でトラブルが起きる可能性がゼロとは言えません。ですが、あらかじめ知識を持っておくことで、いざというときに慌てず対処することができます。

今回は、海外滞在中にインプラントのトラブルが起きた場合の対処法と、渡航前にしておいたほうがいいことについてお伝えします。

インプラントで起こる可能性のあるトラブルとは

海外旅行や出張中にインプラントのトラブルが起きたらどうする?

かぶせ物のゆるみ・脱落

ほとんどのインプラントは、あごの骨に埋め込んだ人工歯根の上に、アバットメントと呼ばれる連結部分、さらにかぶせ物という構造になっています。

このうち最も起こりやすいトラブルが、かぶせ物のゆるみや脱落です。特に、長距離フライト後の気圧変化や、旅先での食事内容の変化(硬いものや粘着性の高いものを食べる機会が増えるなど)がきっかけになることがあります。

もしこのようなことが起こった場合、外れたかぶせ物は飲み込まない、なくさないよう注意して保管しておきましょう。帰国して歯科医院を受診すれば、多くの場合は再装着が可能です。

インプラント周囲の歯茎の腫れ・痛み

歯磨きが不十分、不規則になりがちな旅行中は、インプラント周囲に汚れが溜まりやすく、歯茎に炎症が起きやすい状態になります。腫れや痛みが出てきた場合、放置すると症状が悪化する可能性がありますので、ケアを念入りに行うのは忘れないようにしましょう。

関連記事:インプラントの命取り!インプラント周囲の感染を起こさないようにするためには

海外でトラブルが起きたときの対処法

まずはかかりつけ医に連絡する

海外にいても、まずは日本のかかりつけ歯科医院に連絡することをおすすめします。状況を伝えることで、「すぐに現地で受診すべきか」「帰国まで様子を見られる程度か」の判断の目安を教えてもらえます。

また、インプラントのメーカーや型番など、現地の歯科医師に伝えるべき情報を確認することもできます。

現地の歯科医院を受診する

緊急を要する場合には、帰国を待たずに現地で受診することが大切です。ホテルのフロントや、宿泊先が手配するコンシェルジュサービスに相談するのが最も早い方法です。また、外務省の「世界の医療事情」では、各国・地域の医療機関情報を確認することができます。

参考:外務省海外安全ホームページ「世界の医療事情」

現地受診の際は、使用されているインプラントのメーカー名・型番(治療説明書や保証書に記載)をメモして持参すると、現地の歯科医師がスムーズに対応しやすくなります。

痛み止めで応急処置

痛みが辛い場合は、市販の鎮痛剤で痛みを一時的に和らげることはできますが、これはあくまでも応急処置です。仮に腫れや痛みが治まっても、帰国後は必ずかかりつけ医に状態を確認してもらいましょう。

海外渡航前にしておいたほうがいいこと

インプラントの治療記録・保証書を携帯する

インプラントのメーカーは世界中に多くありますので、メーカー名・型番・サイズが記載された書類(インプラント手帳や保証書)があると、海外でトラブルになった際に非常に役立ちます。

写真に撮ってスマートフォンに保存しておくか、原本を携帯しておくと安心です。

渡航前に歯科メンテナンスを受けておく

特に長期の海外渡航の前には、インプラント周囲の状態を確認し、クリーニングを行っておくことをおすすめします。

出発前に潜在的な問題を解消しておくことで、旅行中のトラブルリスクを大幅に減らすことができます。

海外旅行保険に加入しておく

インプラントのトラブルで現地受診が必要になった場合、費用は全額自己負担になることがほとんどです。海外旅行保険の「歯科治療」が補償対象に含まれているか事前に確認し、必要に応じて歯科治療特約のある保険を選んでおくと安心です。

「たびレジ」に登録しておく

外務省が提供する海外旅行登録サービス「たびレジ」に登録しておくと、渡航先の安全情報や緊急時の支援が受けられます。医療機関情報も含めた安全対策の一環として、ぜひ活用してください。

参考:外務省海外旅行登録「たびレジ」

まとめ

海外旅行や出張中にインプラントのトラブルが起きた場合、まずかかりつけ医に連絡して指示を仰ぎ、痛みや腫れが強ければ現地の歯科医院を受診することが基本の対処法です。

現地受診がスムーズになるよう、インプラントの治療記録や保証書を携帯しておくことも大切なポイントです。

何より重要なのは「事前の備え」です。渡航前のメンテナンスを受けておくこと、海外旅行保険の歯科補償を確認しておくこと、そして「たびレジ」への登録も忘れずに。しっかり準備をして、安心して旅に出ていただければと思います。

帰国後は、たとえ症状が落ち着いていても、かかりつけの歯科医院を受診するようにしてください。